Newsweek: 0歳からの教育

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0歳からの教育 育児編 (メディアハウスムック)

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忙しさにかまけて子供の健康や発達のために親としてなすべき重要な「何か」を見落としているのではないか・・・という不安は常に付きまといます。大切なのは、科学的根拠のある事実を知って自分の考えを整理すること。

巻末にこんな一文があるように、育児をやっていると忙しさと同時に不安がつきまとう。本のタイトルには「教育」とついてるけど、内容は教育に限らず子供の成長過程で起こる変化と、その成長フェーズに応じてやっておくといいこと・避けたいことなどが述べられている。

本書の良いところは、全ての事柄について研究結果などによるエビデンス付きで説明がなされているところ。なので、一般的にこういう風潮があるけど実はやってもあまり意味がないよ(研究結果で優位性が出ていないよ)、といった注意も添えられていて助かる。

育児についてインターネットで調べると「こうあるべき」論が山ほど出てくる。中にはスピリチュアルというか、どのような根拠で良いとされているのか謎な内容もある。それらを見て「こうしないとやばいのかな」「うちの子はこんな風じゃないけど異常だろうか」と心がざわつくのはストレスだ。 本書の中では子供の発達には個人差が必ずあり、多少の遅れで心配すべきでないと念を押しつつ、月齢ごとの発達目安やこの時期までにこういう兆候があると注意した方が良い、といった基本的なポイントもおさえられている。

網羅的でサクッと読める分量なので、きちんと理屈を理解して育児に挑みたい人、まだ育児を始めたてで分からないことだらけの人がまず一冊目に読む本としておすすめ。

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